コラム 江戸版・長者への道

 井原西鶴(いはらさいかく)の『日本永代蔵』(にっぽんえいたいぐら)は、金持ちになりたい町人たちの、さまざまな栄枯盛衰(えいこせいすい)をえがいた物語じゃが、教訓的な意味合いの強い実用書でもあったそうな。 その中に、長者丸(ちょうじゃがん)という金持ちになる妙薬の処方として、『早起き5両、家業20両、夜業8両、倹約10両、達者7両、この50両を粉にして、調合に念を入れ朝晩飲めば、長者になることは間違いな...

54 商業&文化、の巻

 農業や手工業以外にも、鉱業(こうぎょう)や水産業、交通など、さまざまな産業が発達することで、商品の流通をになう商業が盛んになっていったそうな。 ちなみに鉱業というのは、鉱山から、金・銀・銅などを取り出すための、一連の産業のことをいう。 商人の中には、株仲間(かぶなかま)という同業者同士の組合をつくり、幕府の許可を得て、営業を独占するものが現れてきたと・・。 室町時代の座(→記事35)とほぼ同じだそ...

53 農業&手工業、の巻

 幕府の経済基盤は、主に年貢(ねんぐ)として徴収する米だったとさ。 そのため農業には力を入れ、全国で新田(しんでん)の開発が進められたと・・。 豊臣秀吉が太閤検地(→記事43)を行っていたときに比べ、耕地面積が100年で約2倍に増えたそうじゃ。 工業も発展したそうな。 大商人が、農民や職人に道具や材料を貸し、織物や陶磁器などの製品を作らせる問屋制家内工業(とんやせいかないこうぎょう)のしくみができたそう...

52 そのころ中国は? の巻

 むかしむかし・・。 明(みん)の時代が250年ほども続いておった。 しかし、17世紀の半ば、日本では3代将軍・家光のころ、明が内乱によって滅亡し、代わって清(しん)が建国されたとさ。 日本が朱印船貿易をしていたときは明の時代であり、鎖国の体制が固まるころには、清となっていたと・・。 その後、清は約300年間繁栄し、日本の明治時代が終わる1912年に、清も滅びるそうじゃ学習漫画中国の歴史(全11巻セット・カラー...

51 四郎16歳、がんばれ! の巻

 幕府がキリスト教をきびしく取り締まり、重い年貢(ねんぐ・税のこと)を取り立てたことにより、島原(長崎県)と天草(あまくさ・熊本県)で反乱が起こったそうな。 この一揆以降、幕府は絵踏(えぶみ)などによって、さらにキリスト教徒の取り締まりを強めたとさ。 また、貿易を中国とオランダに限定し、その窓口を長崎の出島(でじま)とすることで、鎖国(さこく)を完成させていったそうじゃ。 鎖国とは、日本人が海外へ...

50 禁止!キリスト教、の巻

 徳川家康は、朱印状(しゅいんじょう)を与えた船だけに、貿易を認めていたそうな。この貿易を、朱印船貿易という。 これによって、多くの日本人が東南アジアへ渡り、各地で日本町ができたそうじゃ。 貿易が活発になると、さまざまな物資とともに、キリスト教の布教も盛んになっていったと・・。そこで幕府は禁教令を出し、キリスト教徒を取り締まったとさ。 なぜ幕府は、キリスト教を禁止したのか。 理由はいくつかあるそう...

49 農民の身分はつらいよ、の巻

 豊臣秀吉の刀狩(→記事43)によって、兵農分離が進み、武士や農民などの身分が固定化されていきおった。 江戸時代になると、士農工商(しのうこうしょう)と呼ばれる身分制度で、さらに強化されたそうじゃ。 また、農民や町人(工・商の人々)の、武士に対する不満をそらすため、えた・ひにんという最下層の身分をつくったそうな。 これらの人々は、住む場所や職業までも、決められていたとさ。<豆まめ知識・慶安の御触書>...

48 カネがかかるぞ!参勤交代、の巻

 参勤交代は、各藩が大勢の家臣を従え、江戸や自分の領地まで行列をしていくことじゃ。 それは参勤交代という制度を守り、将軍に忠誠を誓う姿。近隣の武士や庶民にも見せることで、幕府の権威を高めるという狙いがあったそうな。 そのほかにも、莫大な費用を使わせ、財政的に力を持たないようにするという狙いもあったそうじゃ。 大名行列の規模は、藩の大きさで人数などが決められていたという。 徳川家に次いで石高(こくだ...

47 おおざっぱに幕府のしくみ、の巻

 江戸幕府のしくみは、3代将軍・家光(いえみつ)の時代に確立したそうな。 1万石(ごく)以上の領地を持つ武士を大名といい、大名が治めた領地を藩(はん)といったそうじゃ。大名は、親藩(しんぱん)・譜代(ふだい)・外様(とざま)の3種類に分けられたと・・。<大名の種類>親藩・・徳川家一族譜代大名・・もともと徳川家の家臣だった大名外様大名・・関ヶ原の戦いのあと、家臣になった大名 また、1万石以下の領地を...

46 家康の時代がきた、の巻

 むかしむかし・・。 関ヶ原の戦いで、全国を支配した徳川家康は、1603年、征夷大将軍に任じられ、江戸に幕府を開いたそうじゃ。 この年から江戸時代が、はじまりはじまり・・。 約260年続いたと・・。(1603年~1867年) 家康は、豊臣秀吉の子・秀頼が大坂城に住み、依然として勢力を持ち続けていることに不安を感じ、二度のいくさ(大坂冬の陣・夏の陣)を仕掛けたそうじゃ。 これによって秀頼が滅び、敵対する勢力がいな...