コラム トラ大尽 山本唯三郎(たださぶろう)

 第一次世界大戦によって、日本の経済が活気づくと、あっという間に金持ちとなり、豪快にカネを使う者が現れたそうじゃ。
 そんな成金の1人に、山本唯三郎という人物がいたそうな。
 彼は札幌農学校(現在の北海道大学)を卒業したあと、10年ほど現地で農業をしていたと・・。その後、石炭の販売をするため中国へ渡り、貿易商社を設立した。大戦が勃発すると、石炭輸送を手がけ、一気に船成金となったとさ。
 ありあまるほどのカネを持った唯三郎は、ロウソク代わりに札束を焼いてみせたり、ありったけの芸妓を呼んで、裸で行進させたりと、凡人には考えられないような奇行を演じたそうな。
 その極めつけは、朝鮮での虎狩りだったと・・。
 マスコミ関係者や、現地で雇った猟師やポーターを引き連れ、「征虎隊」と称して、総勢150人で約1ヶ月間、大々的に狩りをしている。
 その割に、獲った虎はたったの2頭だったとさ。
 奇行はそれだけにとどまらず、帝国ホテルで盛大に虎肉の試食会を開いたそうな。
 このときの唯三郎は、まさに絶頂期。
 人生のピークだった。
 散財に散財を重ね、さらに戦後恐慌の波をもろにかぶり、彼は財産を失い、没落していったそうじゃ。
 ちなみに、虎肉は時間が経っていたため、臭くて固くて、とても食べられたものではなかったとさ。
虎肉


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